バックグラウンドで実行するワーカースレッドを実現するクラス [詳細]

#include <thread.h>

Public 型
typedef size_t	size_type
	符号なしの整数を表す型．コンテナ内の要素数や，各要素を指定するときなどに利用し，内部的には size_t 型と同じ
typedef ptrdiff_t	difference_type
	符号付きの整数を表す型．コンテナ内の要素数や，各要素を指定するときなどに利用し，内部的には ptrdiff_t 型と同じ

Public メソッド
	worker_thread ()
	ワーカースレッド用のスレッドを作成した状態で待機する
virtual	~worker_thread ()
	ワーカースレッドで使用している全てのリソースを開放する
bool	is_suspended ()
	ワーカースレッドがサスペンドしているかどうか
bool	close ()
	ワーカースレッドで使用しているリソースを全て開放する
template<class Functor , class Param >
bool	execute (Functor f, Param p)
	関数とパラメータを指定してスレッドを実行する
template<class Functor , class Param1 , class Param2 >
bool	execute (Functor f, Param1 p1, Param2 p2)
	関数とパラメータを指定してスレッドを実行する
template<class Functor , class Param1 , class Param2 , class Param3 >
bool	execute (Functor f, Param1 p1, Param2 p2, Param3 p3)
	関数とパラメータを指定してスレッドを実行する
template<class Functor , class Param1 , class Param2 , class Param3 , class Param4 >
bool	execute (Functor f, Param1 p1, Param2 p2, Param3 p3, Param4 p4)
	関数とパラメータを指定してスレッドを実行する
template<class Functor >
bool	execute (Functor f)
	関数とパラメータを指定してスレッドを実行する
virtual bool	wait (unsigned long dwMilliseconds=INFINITE)
	全ての処理が終了するか，タイムアウトになるまで待機する

Protected メソッド
bool	exec (__thread_controller__::__thread_pool_functor__ *func)
	関数をスレッドプール内のスレッドに割り当てて実行する

説明

バックグラウンドで実行するワーカースレッドを実現するクラス

ワーカースレッドには複数のジョブを設定することができ，各ジョブを順次実行します．全てのジョブが終了すると，ワーカースレッドは待機状態に入り，次のジョブを待ちます．

注意: 初回起動時はスレッド生成に伴うオーバーヘッドがあります

 使用例
struct parameter{ ... 何らかのパラメータ ... };   // スレッド関数に渡すパラメータ（特に構造体である必要は無い）
void thread_function( const parameter &p );       // スレッド関数（内部で何らかの処理をする）
// これ以降でスレッドを作成する
parameter param;
// ワーカースレッドを初期化
mist::worker_thread work;
// 関数を実行する
work.execute( thread_function, param );
// ワーカースレッドが実行している処理が全て終了するまで待機
work.wait( );

関数

bool mist::worker_thread::close ( )

inline

ワーカースレッドで使用しているリソースを全て開放する

直ちにワーカースレッドを終了し，ワーカースレッドで使用しているリソースを全て開放する

bool mist::worker_thread::exec ( __thread_controller__::__thread_pool_functor__ * func )

inlineprotected

関数をスレッドプール内のスレッドに割り当てて実行する

引数

[in] func … 実行されるスレッド関数

template<class Functor , class Param >

bool mist::worker_thread::execute	(	Functor	f,
		Param	p
	)

inline

関数とパラメータを指定してスレッドを実行する

ワーカースレッドが終了した状態では false を返す．スレッドが実行する関数の引数はコピーして渡される．

引数

[in,out]	p	… スレッドの関数に渡すパラメータ
[in]	f	… 実行されるスレッド関数

template<class Functor , class Param1 , class Param2 >

bool mist::worker_thread::execute	(	Functor	f,
		Param1	p1,
		Param2	p2
	)

inline

関数とパラメータを指定してスレッドを実行する

ワーカースレッドが終了した状態では false を返す．スレッドが実行する関数の引数はコピーして渡される．

引数

[in]	p1	… スレッドの関数に渡すパラメータ1
[in]	p2	… スレッドの関数に渡すパラメータ2
[in]	f	… 実行されるスレッド関数

template<class Functor , class Param1 , class Param2 , class Param3 >

bool mist::worker_thread::execute	(	Functor	f,
		Param1	p1,
		Param2	p2,
		Param3	p3
	)

inline

関数とパラメータを指定してスレッドを実行する

ワーカースレッドが終了した状態では false を返す．スレッドが実行する関数の引数はコピーして渡される．

引数

[in,out]	p1	… スレッドの関数に渡すパラメータ
[in,out]	p2	… スレッドの関数に渡すパラメータ
[in,out]	p3	… スレッドの関数に渡すパラメータ
[in]	f	… 実行されるスレッド関数

template<class Functor , class Param1 , class Param2 , class Param3 , class Param4 >

bool mist::worker_thread::execute	(	Functor	f,
		Param1	p1,
		Param2	p2,
		Param3	p3,
		Param4	p4
	)

inline

関数とパラメータを指定してスレッドを実行する

ワーカースレッドが終了した状態では false を返す．スレッドが実行する関数の引数はコピーして渡される．

引数

[in,out]	p1	… スレッドの関数に渡すパラメータ
[in,out]	p2	… スレッドの関数に渡すパラメータ
[in,out]	p3	… スレッドの関数に渡すパラメータ
[in,out]	p4	… スレッドの関数に渡すパラメータ
[in]	f	… 実行されるスレッド関数

template<class Functor >

bool mist::worker_thread::execute ( Functor f )

inline

関数とパラメータを指定してスレッドを実行する

ワーカースレッドが終了した状態では false を返す．

引数

[in] f … 実行されるスレッド関数

virtual bool mist::worker_thread::wait ( unsigned long dwMilliseconds = INFINITE )

inlinevirtual

全ての処理が終了するか，タイムアウトになるまで待機する

タイムアウトを INFINITE に設定することで，スレッドが終了するまで待ち続ける．スレッドプールの初期化が終了していない場合は false を返す．

引数

[in] dwMilliseconds … タイムアウト時間（ミリ秒単位）

戻り値

true	… スレッドがタイムアウト前に終了した
false	… タイムアウトが発生したか，その他のエラーが発生

このクラスの説明は次のファイルから生成されました:

thread.h

Public 型

Public メソッド

Protected メソッド

説明

関数